【フリーランスになる準備~国民健康保険に加入しよう~】

貴方が現在会社員ならば、健康保険・雇用保険・厚生年金保険に加入しているはずです。フリーランスとして独立する場合でも、「国民健康保険」や「国民年金」への加入は国民の義務となりますので、この過程は避けて通れません。申請自体は貴方の住んでいる、市区町村の区役所や市役所で手続きを行います。以下で、ITエンジニアに人気の保険とその加入方法をご紹介致します。

そもそも「国民健康保険」ってなんだっけ・・・?

まずは国民健康保険について、おさらいしておきましょう。国民健康保険とは日本の社会保障制度の1つであり、その加入者が病気やケガ、出産、死亡した場合に、必要な医療費が保険料から支払われる制度です。

また、国民健康保険は各市区町村が管轄しており、加入や脱退などの手続きは住所登録のある市区町村役場で行い、市区町村ごとに保険料は異なります。日本は「国民皆保険」が基本で、国内に住所がある方であれば年齢や国籍(外国籍の方は在留期間が1年以上と決定された場合)に関係なく必ず何かしらの健康保険に加入しなくてはなりません

その中で、次の要件のうち「どれにもあてはまらない」方は国民健康保険に加入する必要があります。例えば以下のような方々です。

会社員をやめて国民健康保険に加入した場合、特に初年度はおそらく「割高感」を感じてしまうことでしょう。なぜなら、会社員時代の健康保険は会社とその従業員で半額ずつの負担となっていましたが、国民健康保険は加入者自身が全額払わなければなりませんので、負担が単純に増えます。また、保険料の計算基礎は、前年度の所得に基づいているため、フリーランスになって所得が前年度より減っているとしても、割高な保険料を払わなければいけない、ということになります。尚、国民健康保険に加入する以外の手段として所属していた会社で加入していた健康保険に引き続き加入し続ける「任意継続」という手段もあります。それぞれ説明をしていきます。

■任意継続について

フリーランスの健康保険には、次の2パターンが考えられます。

http://moneyreport.hatenablog.com/entry/2014/08/26/125625

フリーランスエンジニアに人気!「文芸美術国民健康保険組合」って?

「文芸美術国民健康保険組合」・・・。

なんだか、美大生や音大生に向けた組合のような響きですよね。でも、その名の通り、こちらの保険は主に、文芸・美術・映画・写真などの業種に従事する者を組合員の対象にした、立派な「国民健康保険組合」です。略称、「文美国保(ぶんびこくほ)」と呼ばれています。これより先は、略称にて説明していきます。

文美国保のメリットは料金にある!

さて、そんな文美国保ですが、なぜフリーの方々に人気なのか・・・。

それは、保険料が一定で変わらないという点が一番の大きな理由です。先ほど、「国民健康保険は、前年度の所得に基づいて」計算される、とお話ししましたが、こちらの文美国保が下記のように月額一律料金になります。

【文芸美術国民健康保険組合(平成26年度の保険料)】
組合員:月額 16,900円/1人
家族:月額 8,700円/1人
介護保険料:月額 3,600円/1人

一般的な国民健康保険では、過去一年間の所得に応じて保険料が変動する決まりとなっていますので、単純に考えると、稼げば稼いだだけ保険料も比例して高くなってしまう。こうしたことから、文美国保では、そのようなことがなく、保険料が一定であることにメリットがあるのです。

■文芸美術国民健康保険組合への加入方法

フリーランスエンジニアにとって、文美国保が非常に使い勝手のいい健康保険であることが分かりました。次は、文美国保への加入方法をご紹介いたします。加入方法が画一的なものです。というのも実はこの文美国保は、我々の業界でいうwebデザイナーだけが加入できるのです。webデザイナーの方には、安心してお読みいただくとして・・・。

問題は、今パソコン画面の前で「えっ・・・」と言葉を失っているエンジニアの皆さんではないでしょうか。

まぁ、安心してください!

エンジニアの皆さんも、ある一点だけ注意して頂ければ、文美国保に加入できます。

まず、文美国保へ加入するためには、この国保を構成する団体に加入する必要があります。団体は何十も存在するため、加入するあなたの業種に近い団体に加入することになるのですが、エンジニアやデザイナの皆さんの場合、日本イラストレーション共同組合(JILLA)一択です。

(協)日本イラストレーション協会 JILLA/ジャイラ

http://jilla.or.jp/

JILLAのこちらのページを読んで頂く分かると思うのですが、「尚、WEB関連事業者の方で、職業欄にSE/プログラマー/WEBコーディング/ITコンサルタント/ソフトウェア開発などの記載しかない方は、実際にWEBデザインの業務を行っていても、加入は承認されません。」との記載があります。

よく考えてみると、エンジニアのお仕事ってHPを制作したり、Wordpressをいじってみたり、サイト運営してみたりと、正直デザイナーのお仕事と領域が被る部分があると思うんです。

ということはですよ?心の中では、「私はSEだ」と思うのはもちろん自由ですが、この文美国保への加入の時は職業欄に「webデザイン」の文字も追加してみたらいかがでしょうか?

実はこれが、文美国保への加入方法です。注意点としては税務署に出す開業届の職業欄に「webデザイナー」と記載しておくことも忘れずに。